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2004/10/03

マリア様がみてる 特別でないただの一日(と、ついでにアニメ第2シーズン終了)

 今野緒雪『マリア様がみてる 特別でないただの一日』(集英社文庫COBALT-SERIES, 2004)を読了。知り合いが読んでる率が徐々に上がりつつあるので、こういうネタが少々書きにくいなあ。といいつつ、書くけど。
 間に、アニメ第1シーズンのムックでもある『マリア様がみてる プレミアムブック』(集英社文庫COBALT-SERIES, 2004)を挟んで、ようやくシリーズ開始当初と同じ文化祭シーズンに一順、という一冊。作品内世界での一周年ですな。
 現在2年生の主人公祐巳の「妹」がどうなるのか、と気をもたせつつ、妹候補1年生二人のエピソードを軸に読者の関心を引っ張り、卒業生組も花寺生徒会も登場、というサービス満点の内容。アニメで入ってきた新規読者へのサービスなのかな?
 妹候補二人については、お話的には「はりがね」が軸になってよい話なのに、「ばね」の方がおいしい結果になっているのは、主人公との絡み方上、まあ、しかたないのかな、というところ。学年違いのパートナー関係、というところが、このシリーズのキモだからなあ。他のネタで盛り上げても、全体の印象ではちと負けてしまうのはしょうがない。「はりがね」話が、あっさり処理されつつも、よく考えるとドロドロなのは、お話全体のバランスを巧みにとっている印象。作品世界を破壊するところまでは露骨にやらないけれども、世界はキレイなだけのものではないよね、という感じか。
 ここからは、(白は決着済みなので)紅薔薇と黄薔薇の2年と、妹候補1年生との絡みをどう描いていくのかが楽しみなところ。後はやっばり、1年生視点で描いた2年生、というのをどこで出してくるのか(あるいは出してこない?)が、個人的には注目点。
 それにしても、それぞれのキャラクターのセリフが、アニメのキャスティングで聞こえてきてしまうのには参った。原作とアニメが良いカタチで総合作用してくれるといいのだけれど。
 そのアニメの第2シーズン(『マリア様がみてる〜春〜』)も既に終了。初盤は卒業ネタ、中盤は新白薔薇姉妹誕生、終盤は、原作中で最も盛り上がる『レイニーブルー』と『パラソルをさして』ネタ、というバランスのとれた構成。セリフだけではなく、表情やしぐさといった動きや構図で、各キャラクターの気持ちを描こうという姿勢が明確に打ち出されていて、第1シーズンよりも、アニメっぽく(?)なった気が。その分、絵にしにくいエピソードはかなり大胆に切られている(らしい。自分では未検証)。このあたり、原作ファンの評価が分かれるところかもしれない(ちなみにうちのツマはかなり不満な模様)。

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コメント

 現実世界のobaさんを知っている者で、blog読み始めました(古い方はまだ)。
 だから確かに、えー『マリみて』かよーって感じはあります。カテゴリも「アニメ・コミック」じゃなくて「書籍・雑誌」だし(笑)。

 私メも深夜にやっていた第1シリーズ、日曜朝の第2シリーズは各二回ほど目にしたことがありまして、アニメとしてはよくできていると思ってました。雰囲気も質も一貫してたんじゃないですか?テレビ版。オープニングとエンディングは独立した作品かとすら。
 自分のレンジには入ってこなかったんですけれど、ここでも紹介されている『エマ』と比べてしまうんですよね。単に「メイドマンガかよ」とかキワモノ扱いされそうなところ。それも今度アニメ化されるっていうから、怖くて怖くて。
 で、このエントリからbk1に行って『マリみて』の書評を読んでみましたら、まだ偏見があったんだなあって反省がありました。それでもやっぱり、足踏み入れそうにないですけどね、自分は楽しめそうにないから。

 でも、またこういうネタは楽しみにしています。
 こういう辺りの感覚がないと図書館とか著作権の話もウソっぽい気はするし。「文化」とか言っても嘘臭い。
 例えば最近注目している『デスノート』。ミステリ風味もいいけど、「殺人」をジャンプで扱っているってのも世相的にもスゴイと思う。ブログランキングでトップ取ったりしている「デスノート日記」もおもしろいです。

 長文失礼しました。
 ここのblogこの辺のコメント少ないですよね。増やしてもいいですか(笑)。

 roeさん、こんにちわ。
 こんなネタですんません(ぺこり)。威厳台無しっすね……って、もともとないか。
 あ、カテゴリー、付け間違えてました。「アニメ・コミック」にしようと思ってたんですが……。まあ、おかげでコメントがついたので(?)そのままにしておきます。
 『マリみて』は、誰にでもお勧めできる汎用エンターテイメント、というものではないので、無理して読む事はないんじゃないかと。私の場合には、10代半ばからのコバルト文庫読者(最近はほとんど読んでなかったですが)なので、別に違和感なしなのですが。ロートルコバルト読者には、大変親しみやすい作品です。
 『エマ』のアニメ化は私も怖いですが、まあ、スタッフ次第なのでは。あの画面の情報量をどう処理するのか、技を見せて欲しいところです。あとは、じみーに淡々とした演出を貫いてくれれば……。
 『デスノート』、盛り上がってるんですね。ジャンプも、どうマガジンやサンデーの要素を取り込むか、研究しているんだなあ。それだけ追い込まれている、ということなんでしょうか。最近、ちゃんと少年誌を読んでないので、すっかり疎くなってしまいました。いかんです。
 ぜひぜひ、また、気が向いたら適当に書き込んでください。

 コメントいただいた直後に覗いたようで、なんかラッキー。こちらでもよろしくお願いします。こういう系統の話するにはちょうどよさそうなんで、ときどきまた変なコメント付けさせてもらいますね。

 昨日、エマアニメ版のホームページが公開されたようです。これまたwebのすごいとこですね。話が早い。
 http://www.emma-victorian.com/
 2chではアニメ化は荒れる話題なので、漫画板から既にアニメ板に分離されていて、どちらのスレッドでもとりあえず絵柄や色指定に割と胸をなで下ろしているようです。
 ちなみにアニメ化の話を聞いて森薫自身は狂喜したらしいし、なんと「ヴィクトリアンガイド」のリコ女史も考証に加わっているんだそうで。アニメスタッフも「そこが大事なんです!」とか言っているとかいう話も…。
 だから…誰かも書いていましたけど、「ヴィクトリアン文化研究会・まるしー」って!

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