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2006/02/17

池袋西武 春の古本まつり

 職場からの帰りに、池袋西武 春の古本祭り(会場:池袋西武イルムス館2階西武ギャラリー 会期:2006年2月15日〜2月21日)に立ち寄る。
 おいしいものは、書物奉行さんや、黒岩比佐子さんのような方々が、収穫していった後なんだろうなあ、と思いつつも、単純に古い本がいっぱいあるところをふらふらとうろついているだけで、結構楽しい。
 あまり珍しいものではないのかも、と思いつつ収穫は2冊。
 一つは、『江戸文学新誌』(未刊江戸文学刊行会)の第2号(昭和35年)。江戸艶本研究で知られる林美一が編集・刊行した私家版雑誌。巻頭は斎藤昌三。寄稿者について、いちいち林のコメントがついているのが楽しい。復刻版も出ているし、Googleで検索すると100円均一で買ったりしている人もいるので、300円という値付けは激安というわけでもなかった模様。まあ、会費計算書を兼ねた林美一の近況報告や振込用紙が入っていて、状態も悪くないのでまあいいか。
 ちなみに旧蔵者の会員番号は512。この手の雑誌に500人以上購読者がいたんだなあ。1000部くらいは刷っていたのだろうか?
 もう一つは彌吉光長『東方の書』(間雲山房, 1977)。彌吉光長は、戦前は満洲帝国国立中央図書館籌備処などで、戦後は国立国会図書館で活躍した図書館屋の大先輩。間雲山房は彌吉の書斎の号らしく、これまた私家版。喜寿の記念出版だったようだ。
 台湾総督・内田嘉吉の没後、長男の内田誠がまとめた『父』(双雅房, 1935、限定120部、と『東方の書』には記述あり)に彌吉が発表した、内田嘉吉文庫中の切支丹関係の稀書の解説を中心に、記念論文集的なものに発表した論考や、読書論に関する文章を集めて一冊にしたもの。そういえば、彌吉はそのキャリアの初期に、内田嘉吉文庫の整理をしていたような。
 さて、この『東方の書』、正誤表がついていたので見てみると、何と「別冊「第三の目録としてのカード簿」正誤表」が一体になっている。ええっ! 『第三の目録としてのカード簿』って、これの別冊だったの! ……ってあれ? 彌吉の著作じゃなくて、秋岡梧郎の著作なのに? 何だこりゃ?

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