お兄ちゃんと一緒
時計野はり『お兄ちゃんと一緒』(白泉社花とゆめCOMICS)を読んだ。
絵柄は、少し羽海野チカ(『ハチミツとクローバー』)の影響が見られるような気もする。一つのページの情報量が多いところも似ているような。そう思って見ると背景の処理も似ている気が……関係者?
話の中身は、天涯孤独となった中学二年生の主人公の女の子に、突然、腹違いの兄が四人現れて、紆余曲折の末、新しい「家族」を築いていく、という、ほのぼの家族再構築もの。兄妹の禁断の……とか、そういうネタではないので期待しないように。話そのものには特に毒はないので、その辺、物足りない人もいるかもしれない。
とはいえ、妹萌えの兄4人のどたばたぶりの描きっぷりが結構楽しいし、(兄の)父親の顔が常に隠されていたり(父性を代理する存在としての兄を強調?)する仕掛けもあったりと、意外に引き出しを持っている作家さんかもしれない。別の作品も読んでみたいなあ。
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