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2004/04/24

倫理21

 イラクでの人質事件に対する議論を眺めていて、柄谷行人『倫理21』(平凡社, 2000)を思い出してしまった(平凡社ライブラリー版もあり。2003年刊)。
 どこかの国家や文化に属していることからは逃れることはできないが、それを「括弧に入れる」ことを意志することが、パブリック(公的)であることだ、というカントの議論を柄谷行人は紹介している。同時に、日本の社会においては、「国家」や自分の属する「世間」を括弧に入れて、自分の行動を決める(これが倫理的である、ということだ、というのが、『倫理21』のポイント)と、家族や社会からは排除される、ということも、少しだけ論じている。今、起きているのはそういうことなのかもしれない。
 イラク人質事件と『倫理21』を結びつける、というアイデアを思い付いたのは自分だけかと思っていたら、当然ながらそんなことはなくて、「悠梨のつよがり」(「『倫理21』/柄谷行人」)でも触れられていたり。他にもありそうだけど、見つけられず。
 以下、人質事件に関するメモがわり。

萬晩報
ジョー・ウィルディング「ファルージャの目撃者より(2004年4月11日)」
園田義明「ふたつの日本/イラク日本人人質事件編」
成田好三「イラク人質と韓国総選挙報道で露呈したメディアの欠陥」
中野 有「非政府個人 (NGI)の活動が世界を翔る」(2004年5月1日追記)
美濃口坦「日本国民の「人質バッシング」」(2004年5月1日追記)

内田樹の研究室
イラク
Liberationを読んでみる
『ル・モンド』の日本青年論

JMM
・冷泉彰彦『from 911/USAレポート』 第140回「自衛隊は即時撤退しても日米同盟は壊れません」(2004年4月9日発行[JMM 265Ex])
・冷泉彰彦『from 911/USAレポート』 第141回「流血と殺気が引き裂く社会」(2004年4月17日発行[JMM 266Sa])
・ふるまいよしこ『大陸の風−現地メディアに見る中国社会』第18回「混乱する社会に生きる」(2004年4月29日発行[JMM268Th])(2004年5月1日追記)

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