これであなたも狩野派通! 正信から暁齋まで
読書はろくにしていないのだが、昨日は、板橋区立美術館「これであなたも狩野派通! 正信から暁齋まで」(会期:2004年5月22日〜7月4日)に出かけてきた……のだけれど、周辺を散歩しつつ遠回りして行こうとしたら見事に迷って閉館直前の到着に。ざっと見た、という感じになってしまった。東京大仏も見逃してしまったし……。そのうち再挑戦せねば(今度は地図を用意して)。
今回の展示は、板橋区立美術館所蔵の狩野派作品を展示しつつ、狩野派(特に江戸狩野派)って何?ということを説明してしまおう、というもの。狩野派とはいっても、ピンからキリまであるわけだが、板橋区立美術館はまさにマイナーどころからメジャーどころまで、狩野派関連の作品を広く収集する、という方針を取っているらしく、次々と狩野○○、という名前が並んでいる。
面白いのは、各展示作品に付けられた解説で、身もふたもない突っ込み(鳥に比べて花がでかすぎないか、とか…)がびしびし付けられていて、最高。狩野派の魅力と形式化が進んでいく面での限界とを、くだけた調子のコメントで楽しく解説してくれていた。もともとのタイトルの他に、分かりやすいキャッチコピーが付けられている(というか、そっちの方が字がでかい)のも楽しい。作品を軽く扱いすぎではないか、という批判もあるかもしれないが、むしろ、作品をいかに見る人に近づけるか、というきっかけの作り方として評価されるべきだと思う。
展示点数はさほどでもないけど無料だし、会期は結構長いので、ご近所の方はぜひ自分の目でご確認を。この痛快な(?)解説をそのまま収録した図録がないのがちょっと残念なほどなので。
余談だけれど、板橋区みやげには、「板橋お伝え最中」がお勧め。五種類の餡が甘いもの好きにはたまりません。
……なんか、今回は板橋区の回し者みたいだなあ。
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