イノセンス INNOCENCE
昨日、『イノセンス』(東宝のページはいつまであるのかよくわからないので、リンク先はProduction I.Gの方にしときます)を観た。
都内で唯一、上映が続いていた、メルシャン品川アイマックスシアターも、6/25まで(26日からはハリー・ポッターの新作を上映とのこと)で上映終了とのことだったので、慌てて品川へ。
で、感想は……何でこれで酷評されるのか、よくわからないなあ。「攻殻機動隊2」としての枠組みをきっちりと守りつつ原作のエピソードを大胆に再構成したストーリー、劇場パンフの石川プロデューサーの言葉を借りれば「狂った」表現、どのカットにも溢れる緊張感と溢れ過ぎて読み取り切れない情報量、人間中心主義を思いっきり否定する主題。それらが微妙なバランスを崩さずに同居していて、傑作と呼ばれてもいいような気がするんだけど。前作を見た人にサービスしすぎなところがいかんのだろうか。よくわからん。
それにしても、話に聞いていたとおり、確かにこれは日本のセル・アニメ(セルはもう使ってないんだろうけど)表現のギリギリの極限かもしれない。劇場で観ることのできる最後のチャンスかもしれないので(今のところ、DVDの発売は未定だし)、表現としてのアニメーションに関心のある人は今のうちに観ておいたほうがよいのでは。
« STUDIO VOICE July 2004 特集・アニメを見る方法 Animation: Year Zero | トップページ | 戦後政治の軌跡 »
« STUDIO VOICE July 2004 特集・アニメを見る方法 Animation: Year Zero | トップページ | 戦後政治の軌跡 »
コメント