【未読】橋川時雄の詩文と追憶
未読なのだけれど、取りあえずメモ。
今村与志雄編『橋川時雄の詩文と追憶』(汲古書院, 2006)は、実は植民地図書館史研究の基本資料となる一冊。
何しろ、橋川が関わった、東方文化事業総委員会、北京人文科学研究所に関する一次資料を収録している。特に、橋川が帰国時に中国側から公布された文書や、吉田茂宛の報告書(東方文化事業層委員会本体だけではなく、満鉄関連資料についても言及あり)など、東方文化事業の終焉に関する一級の資料ではなかろうか。さらに、本人の回想談や、詳細な年譜も収録。
私家版としての出版も検討されたそうだが、(高いけど)こうして一般に頒布されてよかった。汲古書院えらい。
« 古本通 | トップページ | 天理図書館教祖120年祭記念展特別展示・7月 »
コメント