四天王寺べんてんさん青空古本市
先週末は、「第6回 四天王寺べんてんさん青空古本市」(会場:四天王寺 会期:2006年10月6日〜10月10日)に行ってきた。思いの外大きな古本市でちょっとびっくりしたり、池に亀が大量にいるのに驚いたり、職場の人にばったりあったり。
収穫はこんな感じ。
三省堂編『書斎と読書』三省堂 昭和16年
中川童二『ランカイ屋一代 わが博覧会100年史』講談社 昭和44年
『齋藤昌三翁蔵書売立目録』明治古典會 昭和39年
『天業奉頌』紀元二千六百年奉祝会 昭和18年
『書斎と読書』は、雑誌『書斎』に掲載されたエッセイからの選集。元新聞記者の平野零児による帝国図書館批判エッセイと、松本喜一のエッセイが並んで掲載されていたので、ついつい購入。書物蔵のエントリー「帝国図書館長松本喜一についての文献」でも取り上げられているので、そちらもご覧を。
『ランカイ屋一代』は戦前・戦中、博覧会の展示を請け負う「ランカイ屋」として活躍した著者による博覧会回想録。朝鮮博覧会や、戦中の各種博覧会についての記述が多数あるようなので、購入。
『齋藤昌三翁蔵書売立目録』は昭和39年(1964)6月10日に神田の古書会館で行なわれた追悼記念売立会の目録。本文8ページの小冊子。実際の売立ての対象になった本は「本目録には少数より収録出来ませんが、その数は数千に及びます」とのこと。少雨荘文庫の最後をちょっとだけうかがえる一冊。巻末の峯村幸造「少雨荘文庫への言葉」によると、「地元図書館の交渉を経て、今ここに少雨荘文庫が集められた世の大海に戻ろうとしている訳である」とあるので、どこかの図書館に入る可能性もあった、ということなのかなあ。
『天業奉頌』は、紀元二千六百年祝典記録の抄録。かなりの部数刷られたのか、もともとそんなに高くないので、安いのを見つけたらそのうち買おう、と思っていたら1800円だったので購入。
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