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2022/03/07

最近読んだマンガメモ

週1回更新を目標にしているのだけど、先週は更新をさぼってしまった。今週も読書が進ます、気が乗らないので、最近読んだマンガについてのメモをだらだらと書き込んでおく。

原作:村野真朱/作画:依田温/監修:杉村啓『琥珀の夢で酔いましょう』(マッグガーデン)。コミティアをきっかけにデビューされた方々の模様。クラフトビールうんちくモノなのだけど、多様性ネタや、飲み会文化批判も作中に自然に織り交ぜつつ、お仕事マンガでもあり、京都ものでもあり。試し読みはマグコミで。同様にクラフトビールネタの、敦森蘭『よりみちエール』(講談社)と読み比べるのも良いかと(こちらは軽くBL風味もあり。試し読みはコミックDAYSからどうぞ。)。どちらの作品にしても、クラフトビールは多様性や仕事へのこだわりとの相性が良いのかもしれない。

糸井のぞ『真昼のポルポロン』(講談社)は、父娘もの。誰も愛せないけれどモテまくる魔性の父親が娘にはメロメロに……というとありがちな感じだが、不在の母親の話に変化球が組み込まれていて、そこがたまらない。試し読みはコミックDAYSで。同作者の『僕はメイクしてみることにした』(講談社。試し読みはVoCEから。)が話題になっていたので、他はどんな作品描いているのかなと思って読んだら、やられた、という感じに。

話題作の作者の旧作、ということでは、たらちねジョン『グッドナイト、アイラブユー』(KADOKAWA)も良かった。母親の遺書をきっかけに世界を巡る、ちょっと小心者の若者が主人公のロードムービー的作品。内容については、コミックナタリーの、作品紹介とインタビュー記事「「グッドナイト、アイラブユー」1巻発売記念、たらちねジョンインタビュー」を読んでいただくと良いかと。『海が走るエンドロール』(秋田書店)でブレイクしたことで知った作家だけど、まぐれ当たりではないことがよく分かる。

というところで、今回は時間切れ。ある意味、テイストが似た作品が並んだのは、昨今の情勢の影響かも。どれも、世界はまだ捨てたものではない、と思わせてくれる作品なので。

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