板橋区立教育科学館企画展「いたばしアニメ博 自由研究スペシャル」
今日は暑さに負けそうになりつつ、
板橋区立教育科学館企画展「いたばしアニメ博 自由研究スペシャル」 (会期:2024年7月20日(土)~8月30日(金) )https://www.itbs-sem.jp/exhibition/special/2024itabashi-anime/
を覗きに。
2月にも同様の展示があって、その時の感想はブログに書いたので、概略はそちらもご参照を。
板橋区立教育科学館「いたばしアニメ博」(2024/02/04)https://tsysoba.txt-nifty.com/booklog/2024/02/post-801689.html
今回はさらに、アニメ史研究や、レトロアニメ動画制作で知られる、かねひさ和哉氏とのコラボもあり。新作紙フィルムアニメと、SP用カッティングマシーンで作成された音源を組合せて、1930年代の同時再生機を使って上映するという取組みで、これは嵌まりすぎなほど。
1930年代の紙フィルム玩具映写機「カテイトーキー」でレコードトーキー映画を作ってみた(動画)https://www.youtube.com/watch?v=6hQvCF5AEZs
さらに当時(1930年代)の紙フィルムアニメのデジタル化については、米国バックネル大学が積極的にプロジェクトとして取り組んでいて、担当の研究員の方も、素材の提供などで協力されているそう。
The Japanese Paper Film Projecthttps://kamifirumu.scholar.bucknell.edu
(日本語ページ) https://kamifirumu.scholar.bucknell.edu/japanese-home/
先ほど、同プロジェクトのウェブサイトを見たら、8月6日の上映会はSOLD OUT!とあったり、米国でも関心が盛り上がっている模様。1930年代のアニメーション作品をカラーで見られる、というのは、確かにちょっと熱いかも。板橋区立教育科学館では、デジタル化された映像が一部紹介されているので、この機会にぜひ。
前回のブログで、幻灯機やゾートロープ(回転のぞき絵)と、その後のフィルムとの関係について、「解説聞きながらでないと、なかなか分からなかったかも」と書いたところ、なんと、その両者をつなぐ当時の発明品の再現に取り組んだ、というお話を研究員の方からうかがって、恐縮してしまった。日本映像学会のサイトで、その成果を発表された際の要旨が公開されているので、参考に。
メディア考古学研究会(第3回)開催のお知らせ【7月13日】https://jasias.jp/archives/29554
映像表現の歴史はまだまだ掘り尽くされていないんだなあ、ということを改めて実感させられる展示なので、絵を動かす、という技法そのものに関心がある向きはぜひ。
3月の震災の展示(企画展「震災の記憶をつなぐ」会期:2024年3月2日~3月10日)は見に行き損ねてしまったのだけど、秋にまた開催予定があるとのことで、これは今度こそ行かねば……
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